第42回日本薬剤師会学術大会開会式

戻る

2009年 10月 21日







第42回日本薬剤師会学術大会開会式


ビデオ版




 「みなさまお早うございます」と式場で第一声を上げたNHK名古屋放送局アナウンサーの橋本奈穂子さんの司会進行のもと第42回日本薬剤師会学術大会が始まりました。笑み豊かにさわやかに話される様子がたいへん印象的でした。



 初めに滋賀県薬剤師会 増田豊副会長の開会宣言があり「只今から第42回日本薬剤師会学術大会を開催いたします」と力強く言われました。



引き続き主催者を代表し日本薬剤師会 児玉孝会長からあいさつがありました。
「お早うございます。日本薬剤師会の児玉でございます。この度、第42回日本薬剤師会学術大会開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。本日はこのようにあらゆる職域の薬剤師さんがたくさんお集まりいただきお礼申し上げます。また休日にも関わりませずお越しいただきました来賓の皆様に心から感謝いたします。
 さて、2年半先の平成24年4月、6年制卒の薬剤師がいよいよ社会に出てきます。まさに薬剤師、長い歴史の中で新しい時代の幕開けと言えます。それに向かって日本薬剤師会も様々な事業を展開しています。キーワード的に申し上げますと後発医薬品の使用促進、医療安全への貢献、薬局実務実習の受入体制整備、改正薬事法への対応などがございます。そして日本の薬剤師が集う日本薬剤師会館の建設でございます。このような時期に“マザーレイク”ぴわ湖のほとり、滋賀県大津市で滋賀県薬剤師会との共催のもと、「薬剤師新時代の鼓動?マザーレイクからの発信?」をメインテーマに開催するのは意義深いことだと思います。延暦寺の薬師如来、甲賀の薬、伊吹山の薬草等、歴史的にも薬と縁の深い滋賀の地で開催されることは、薬剤師にとり、大変意義のあることと思います。
 本大会の内容について特筆すべきことが2つあります。一つめが日本の薬学関係の歴史において初めてノーベル化学賞をご受賞された下村脩博士が、講演依頼が数多くある中、アメリカから遠路はるばる本大会のためにお越しいただき、特別記念講演の講師をお務めいただけることです。薬剤師にとっては厳しい事柄の多い昨今、明るい希望の持てる講演になるものと思います。
 二つ目は今回特別に、松竹株式会社の協力を得て、来年1月に封切られる予定の映画「おとうと」の紹介イベントも企画されています。薬局の薬剤師を演じる吉永小百合さんが主役の映画であり、監督は山田洋次氏です。以前からよく、医師、看護師が主役の映画やドラマは多くあるが、薬剤師が出るものはないと言われてきた中で、どのような映画となるか、大変楽しみであり期待が膨らみます。
 そのあと、女性知事として全国的にも有名な喜田由紀子滋賀県知事が講師としてお話いただけます。そして多彩な講師による特別講演、さらに県民公開講演会には、辛口の社会派ジャーナリスト、田原総一朗氏を講師としてお招きするほか、未来を担う薬学生の自主的企画による公開シンポジウム等、実に豊富な内容となっており、まさに薬剤師の明るい未来を感じさせるものとなっています。
 今回の学術大会を通じて、メインテーマの通り、参加したすべての薬剤師が薬剤師新時代の“鼓動”をぜひ感じとっていただけることを祈念し、そして、本大会準備のため、多大なご尽力を賜りました滋賀県薬剤師会はじめ関係者の皆様に、心より感謝申し上げ、開会の挨拶とさせていただきます。」と話され会場から盛大な拍手がありました。



引き続き本大会の運営委員長であります滋賀県薬剤師会 川端和子会長からご挨拶がありました。
「第42回日本薬剤師会学術大会滋賀大会。このさざ波公園一帯に繰り広げる大きなイベントとして本日開催の運びとなりました。皆様、ご遠方から日本中の津々浦々からようこそお越しいただきました。ありがとうございます。心から熱く御礼申し上げます。また、日ごろ大変お世話になっております来賓の皆様にはたくさんお仕事が、ご公務がおありの中このようにお越しいただきましたことは心よりうれしく御礼申し上げます。
 さて、今大会は先ほども会長が申し上げたように日本で初めて薬学系でノーベル化学賞を受賞された下村脩先生をお招きすることができ、薬学の道を歩む者として何より喜ばしく、また滋賀の地でご講演をいただけますことも光栄の至りです。先達が歩まれた道を受け継ぎ、将来へつなげることも私たちの使命ではないかと身の引き締まる思いです。またこれも会長おっしゃいましたが「おとうと」と言う松竹の映画ですがそこで吉永小百合さんと監督の山田洋次さんお二人のトークも用意させていただいております。
 また本大会では、はじめての試みとして発表演題に関して投稿規程による査読を行い、さらなる学術的向上を図ることとしました。本格的には来年の長野大会からですが今回も私たち精一杯やってみました。新型インフルエンザ、大型台風とひやひやどきどきしながらこの大会の準備を続けてまいりました。
 私たち薬剤師を取りまく環境は、急激に変化する社会情勢とともに、刻々と変化を続けているところです。国際化、少子高齢化、財政の逼迫と国民ニーズの変化などにより、医療や薬事制度の改革が行われ、新しい医薬品販売制度や薬学6年制にともなう長期実務実習のスタート、ジェネリック医薬品の使用促進など新しい課題が次々と山積されるなか、今春からは世界中で新型インフルエンザの感染が蔓延するなど、保健・医療・福祉などに関わる人々の連携強化が今まで以上に望まれているところです。
 このような変革めざましいときに、本大会が『薬剤師新時代の鼓動?マザーレイクからの発信?』母なる湖と私たちは申しておりますが、このテーマのもと開催されますことに、薬剤師が新しい時代へ向かうための道標となるよう念願しながら息をひそめて4年間、滋賀県薬剤師会会員一同そして事務局や関係団体のご指導をいただきながら力の限り取り組んでまいりました。まだ行き届かぬ所、お目だるいところご叱責をいただくところがたくさんあると思いますがどうぞ平にご容赦いただきまして、この大会が皆様にとってとても意義深い時間を過ごせたと思っていただけますように祈念いたしまして私の歓迎の挨拶とさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。」と歓迎のご挨拶をされました。



引き続き厚生労働大臣 長妻昭様にご挨拶いただくところですが公務多忙で代理として厚生労働省大臣官房審議官 岸田修一様にご祝辞の代読をいただきました。
「今ご紹介いただきました私、厚生労働省大臣官房審議官でありますが、厚生労働大臣着任そうそういろいろな案件がございまして新聞にもいろいろ出ております。そういうわけで、今日、出席できませんので祝辞を預かって参りました。それを代読させていただきます。
『第42回日本薬剤師会学術大会の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。ご参加の薬剤師の皆様におかれましては日頃から地域における国民の健康保持に貢献されるとともに、医薬医療行政の推進に多大なるご理解とご協力を賜りまして、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。さて、本年一般用医薬品の販売制度が、大きく改められましたが、薬剤師の皆様はその適正な施行において、重要な役割を担う立場におられます。一般用医薬品の購入時の説明や相談に於ける薬剤師の皆様の適正な関与があって、国民の皆様が、自分に合った医薬品を安心して購入し、使っていただくことが可能となります。このような国民の期待にこたえるとともに、地域医療の担い手として、存分の活躍をお願い申し上げます。一方医薬品行政に関しては、現在国民の厳しい目が向けられておりますが、私は職員一丸となって改革を推進して参る決意でございます。医療現場の最前線で活躍されている薬剤師の皆様にもご理解とご協力を賜りたいと思います。今大会のメインテーマは「薬剤師新時代の鼓動マザーレイクからの発信」と伺っております。昨今医療取り巻く現場が大きく変化し、また、6年制の薬学教育が進められている中でまさに薬剤師新時代にふさわしい学術大会になることを期待しております。本日、全国の薬剤師の皆様が一同に会されこのような研鑽と交流の場を設けられることは誠に意義深いことであります。皆様方が患者ひとりひとりの目線に立ち薬学の専門家としての使命感と倫理観を持って自己研鑽に励まれその足跡を確かなものにして行かれることを希望して止みません。最後に本日ご参集の皆様に一層のご健勝と本大会の開催にご尽力された日本薬剤師会および滋賀県薬剤師会の更なるご発展を祈念して私の祝辞といたします。』」



 次に、文部科学大臣 川端達夫様よりご祝辞を頂戴する予定となっていましたが、所要のため、文部科学省大臣官房審議官加藤重治様よりご祝辞を頂戴しました。
「ご紹介預かりました。文部科学省高等教育局担当書記官加藤でございます。川端大臣ご自身の地元での薬剤師会学術大会の開催を大変楽しみにしておられましたが、公務政務ご多忙につき、この式典にはご参加いただけないと言うことでございます。川端大臣から祝辞をお預かりして参りましたのでご披露させていただきます。
『祝辞
 薬剤師会学術大会の開催にあたり、一言お祝いの言葉を申し上げます。貴会に於ける学術大会は、昭和43年に第1回大会を東京で開催され、以後本年の大会で42回を迎えた歴史ある大会と伺っております。この間、貴会では、国民の厚生福祉の増進に寄与するため薬剤師の倫理的及び学術的水準を高め薬学及び薬業の発展を図る事を目的に、薬剤師の方々の職能の向上のみならず、大学における薬学教育の充実にもご尽力され、我が国の厚生福祉の増進に対して多大なるご貢献をして参られました。さらに日頃から子供たちが健康で健やかな学校生活を送れるよう学校保健学校体育の充実のため、多大なご尽力をいただいております。ここに歴代の会長をはじめ会員の方々、並びに関係各位のたゆまないご努力に改めて深く敬意を表する次第であります。近年、医療技術の高度化や医薬分業の進展等により、医薬品の安全使用、最適な薬物療法の提供等、医療の担い手としての薬剤師の役割がますます重要となってくるように薬学教育に置いては医療人として豊かな経験と確かな知識を備えた信頼される薬剤師の要請が強く求められています。これらを背景とした平成18年4月から薬学教育制度の抜本的改革により、薬剤師養成過程が、6年制となり薬科大学に対する社会からの期待もこれまでに増して大きなものとなってまいりました。そのような中、6年制薬学教育の重要な柱のひとつである長期実務実習に必要な受け入れ施設の完備を始め指導体制の整備が貴会に多大なご協力を賜っていることに心からお礼申し上げるとともに来年に迫った実務実習の円滑な実施に向け、更なるご協力をお願い申し上げます。今後ともこれまでに築かれた輝かしい伝統と実績をもとに会員各位の一層の研鑽とご尽力により日本薬剤師会がますますの発展を遂げられますとともに本学術大会のご盛会を祈念いたしましてお祝いのことばとさせていただきます。
平成21年10月11日文部科学大臣 川端達夫』代読。本日は誠におめでとうございます」



次に開催地であります滋賀県の嘉田由紀子知事から祝辞をいただきました。
「皆さまこんにちは。ようこそ滋賀県お越しくださいました。第42回日本薬剤師会学術大会が盛大に開催されますことを心からお喜び申しあげますとともに、皆様のご来県を心より歓迎申し上げます。
 日頃から薬剤師会の皆様には、それぞれの地域において医薬品適正使用の推進や、医薬品安全性情報の提供など、保健衛生や公衆衛生の向上に多大なご尽力をいただいており、深く感謝申し上げます。
 さて、我が国では急速な少子高齢化が進展し、人口の減少、人びとの医療や健康に対する関心はたいへん高まってきており、住み慣れた地域で、安心して良質な医療が受けられる体制の整備が求められています。このような状況において、医薬分業の推進、病棟業務の拡大など、地域医療においても、入院医療においても、薬剤師の任務の重要性は着実に増してきております。
 また、本年6月1日に改正薬事法が完全施行されましたが、医薬品に関する情報発信のできる資格者として、薬剤師の活躍が期待されており、薬剤師の皆様の役割はたいへん幅広く、重要なものとなっております。
 このたび、『薬剤師新時代の鼓動?マザーレイクからの発信?』をメインテーマとして本大会が開催され、各地で活躍されている薬剤師の皆様が一堂に会し、日頃の研究成果を発表され、討論され、研讃を積まれることは、薬剤師新時代を築かれるために大変有意義なことです。
 滋賀のシンボルである琵琶湖は、古くは平安時代の歌集『梁塵秘抄』に近江の湖は海ならず、天台薬師の池ぞかし、と謡われています。平安の昔から、ここ滋賀県は、薬師如来を本尊とする比叡山延暦寺の影響を受け、薬師との関係の深い地です。滋賀に秘められた歴史やほなる湖(マザーレイク)琵琶湖を十分に満喫していただければ幸いです。
 本大会が実り多いものとなりますとともに、日本薬剤師会のますますのご発展と会員皆様のご健勝とご活躍を祈念しまして、お祝いの言葉とします。」



続いて大津市の目片信市長からお祝いの言葉をいただきました。
「ご紹介いただきました大津市市長をしております目片信でございます。今日の大会に寄せまして一言お祝いを述べさせていただきます。日本最大の湖であるびわ湖や緑豊かな比叡・比良の山並み、悠久の歴史と文化のまち『古都おおつ』で、第42回日本薬剤師会学術大会が盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げますとともに、全国各地からご参加いただきました皆様に対し、33万大津市民を代表して高い席からではございますが心から歓迎いたします。
 さて、今日のわが国を収り巻く環境は、急速な少子高齢化の進展とともに、世界経済の冷え込みの影響を大きく受け、これまでの暮らしを支えてきたさまざまな分野において改革が進められています。薬剤師の皆様が活躍される分野では、症状や疾病に応じた医薬品や後発医薬品など多種多様な医薬品の開発が進んでおり、最適な医薬品の提供や適切な服薬指導、医薬品にかかる情報提供、在宅医療における薬剤管理など、薬剤師の役割はますます重要になっています。
 このような状況のもと、全国各地から薬剤師の皆様が一堂に会し『薬剤師新時代の鼓動?マザーレイクからの発信?』をテーマに本大会を開催され、日頃の研究や成果の発表をはじめ、最新の知識の習得と交流を深められますことは誠に意義深く、皆様方のご熱意に深く敬意を表する次第であります。医療制度や薬事制度改革、さらには新型インフルエンザ対策など、新たな局面を迎えている昨今、本学術大会が大きな成功を収められますとともに、今後とも医療の担い手としての薬剤師職能を最大限ご活用いただき、社会貢献を果たされますことをご期待申し上げるものであります。
 ところで、今年4月より『中核市』に移行いたしましたここ大津市は、全国で10番目となる『古都』に指定された都市であり、市内には、世界文化遺産の比叡山延暦寺や紫式部が源氏物語を書き起こしたことで有名な石山寺など、各時代を代表する多くの歴史文化遺産が今に引き継がれています。ほかにも、びわこクルーズやおごと温泉、スキー場、水泳場などたくさんの観光スポットがあります。京都市に隣接する大津市は、JR京都駅から約10分とアクセスが大変よく、これから本格的に始まる秋の行楽シーズンには、京阪神を中心に全国から多くの来訪者がおみえになります、紅葉の名所として名高い、比叡山延暦寺の門前町・坂本と石山寺では、『秋のライトアップ』を実施し、秋の夜長に、すばらしい紅葉の幻想的な雰囲気を楽しんでいただけます。また、明治時代にびわ湖を航行していた蒸気船を復元した『一番丸』に乗船する『瀬田川リバークルーズ』は、瀬田川湖畔の美しい紅葉や石山寺、瀬田の唐橋などを巡ります。ぜひ、豊かな自然と数多くの歴史遺産、それらが育む温かい人情にあふれる大津をご散策いただければ幸いです。
 最後になりましたが、本大会のご盛会と日本薬剤師会、滋賀県薬剤師会の今後ますますのご発展並びに会員の皆様方のご活躍とご健勝を心から祈念申し上げまして、お祝いと歓迎の挨拶とさせていただきます。」



続いて滋賀県医師会浅野定弘会長からご挨拶をいただきました。
「皆さま、只今ご紹介いただきました滋賀県医師会会長 浅野でございます。本日はこのような大会にお招きいただきまして挨拶をする機会を与えていただきましてまずもって感謝申し上げます。第42回日本薬剤師会学術大会が盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。また皆様方がここ滋賀へのご来県を心より歓迎申し上げます。さらに永年にわたりましてご尽力されて本日表彰を受けられる皆さま。誠におめでとうございます。こころよりお祝い申し上げます。さて、ご承知のように我が国を取り巻く環境は人口の急速な少子高齢化と医療におきましては疾病構造の変化、医療技術の進歩に伴う医療費の増大、さらには医師不足による地域医療体制の崩壊が叫ばれております。今地域の住民が病室で完全な医療を享受できる体制の再構築は十分求められています。滋賀県におきましても生涯を通し広く医療のサービスを受けられるよう検討されているところであります。このように国民の保健や医療福祉に対する期待が高まる中、医療の一翼を担う薬剤師の皆さまに求められる役割も増えており、医薬品の開発や調剤だけでなく福祉に関与するなど益々重要性が増しております。このような中、全国各地から参集されました薬剤師の皆さまが?マザーレイクからの発信?をメインテーマに研究発表、意見交換が行われますことはたいへん意義深いものと信じております。ところで少し話がずれますが医師と薬剤師との関係について考えてみたいと思っております。書物をひも解きますとすでに紀元前3800年から2100年ごろ縄文時代におきましてシャーマンの中に医師のように手当をした者が居たと言われております。我が国に大きな影響を与えたと思われる中国においても神農や黄帝と言われる伝説の医の神が存在したと言うのは皆さんご承知のとおりであります。我が国におきましては医神と言われるのは因幡の白ウサギでおなじみの大国主の尊だそうでございます。実際に医療が始まりましたのは414年第19代允恭天皇のときに天皇が病気になり新羅から薬師が派遣されたと言う記録が残っているそうで、薬師は今日の医師のことを言うそうでありますがくすりと言う言葉は当時に由来するそうであります。さらに8世紀には大宝律令に医疾令と言う官制の医療組織があったそうでした。その後だんだん中国から情報が入らなくなりまして皆さまご存じの医書『医心方』があるのですが、これが長く明治時代まで使われてきたのですが、その中には薬の処方などに関する記載があったようです。また1872年には華岡青洲による麻酔薬『通仙散』を用いて世界に先駆けて乳がんの手術に成功したことは皆さんご承知のことです。このように羅列しましたが以前では医師が薬を発明発見し医療を行った歴史があります。従いまして医師と薬剤師さんは切っても切れない関係で疾病に対処してきました。今後も引き続き医療技術の発展に長年に渡り大きな役割を果たして来られました。薬剤師の皆さまと連携し病魔に対抗する必要性があると考えております。このことを新ためて確認できる本日の学術大会でありますことと薬剤師会の皆さんのご発展を祈念いたしまして簡単措辞ではございますがお祝いの言葉とさせていただきます。」



この後ご来賓の皆さまのご紹介がありました。また祝電の披露もこのあと行われました。




さて、来年度第43回日本薬剤師会学術大会は長野県で開催されます。恒例となっております「薬剤師綱領楯」の引き継ぎが滋賀県薬剤師会川端会長より長野県薬剤師会大塚宰会長に引き継がれました。



そのあと大塚会長より次回開催地挨拶がありました。
「只今ご紹介いただきました長野県薬剤師会会長 大塚でございます。第42回学術大会がこの地で盛大に開催されましたことを心よりお喜びいたします。新ためて本大会の開催にご努力いただきました日本薬剤師会の皆さま、地元滋賀県薬剤師会の川端会長をはじめとする皆さまのご苦労に感謝申し上げたいと思います。さて、手前ども来年開催をお引き受けする証といたしまして『薬剤師綱領楯』を川端会長より確かにお受け取りいたしました。ずっしりとした重みを感じ、大きな責任を感じますとともに開催準備に掛ける思いを新たにしました。来年、長野県で開催されます第43回日本薬剤師会学術大会は私たち薬剤師が求められ答えられる薬剤師となるため信州から日本へそして世界へ一筋の光を発信できれば良いと思っております。来年行われます10月の信州は紅葉と月の季節でございます。信州信濃は月と仏とおらがそば。皆さまをお迎えするため開催までの一年間、長野県薬の総力を挙げて準備をしてまいります。どうか、皆さまマザーレークの近江の国から水深い信州の国へぜひお越しください。お待ちしております。来年、再びお会いすることを楽しみにご挨拶させていただきました。どうもありがとうございます。」
以上が開会式第一部の様子です。来年の長野県でも盛大な大会が開催されることを祈念いたしましてこの稿を閉じます。




30402 -6269
掲載しているすべての情報の無断転載を禁じます。著作権は当会に帰属します。
Hyogo Pharmaceutical Society 兵庫県薬剤師会

戻る