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薬に関するQ&A

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2006年 03月 01日
薬に関する様々な疑問にお答えするページです。
Q1.薬とは


Q2.健康食品と医薬品の違いは?


Q3.小児に対する薬の注意は?


Q4.高齢者に対する薬服用上の注意は?


Q5.妊婦の薬服用上の注意は?


Q6.授乳中の薬の服用は?


Q7.薬の保管方法は?


Q8.薬の服用時間は?


Q9.効果的なうがいの仕方は?


Q10.インフォームドコンセントとは?


Q11.コンプライアンスとは?


Q12.スイッチOTCとは?


Q13.DDSとは?


Q14.薬歴とは?


Q15.薬の主作用と副作用とは?


Q16.薬の相互作用とは?


Q17.薬剤師の任務とは?


Q18.薬剤師になるには?


Q1.薬とは

「草を楽しむ」と書く薬は、自然発生的に人類が病気の治療に呪術と共に用いてきました。
当初は、草木や鉱物が中心でしたが、現在は、化学的に合成されたものを中心になっています。
健康保険で使用される薬だけでも25,000品目以上が登録されています。
日本は、世界一の長寿国ですが、抗生物質など薬が果たした役割は、決して小さいものではありません。
薬は長い歴史を通して多くの生命を助けてきた功労者ですが、この薬のことを知っているつもりで意外と知らない方が多いことに驚かされます。
薬を無造作に扱う人、薬を毒のように毛嫌いする人、いずれの人も問題があります。
薬には主作用と副作用があり、適正に使用すれば期待される効果が得られますし、誤った使用では思わぬ副作用が現れ易くなります。
「用法用量を守り、何時もと違った事があれば、主治医または薬剤師に連絡をする。」
このような簡単なことを守るだけで、貴方は薬と随分楽しい付き合いができます。
薬剤師に気軽に相談し、納得した上で正しく服用して下さい。



Q2.健康食品と医薬品の違いは?

医薬品は、薬事法には、不特定多数の方に供給する目的で展示し、効能効果を謳ったものをいいますが、当然のこと一定の基準に適合し、厚生省の許認可が必要となります。
疾病の予防や治療のため決められた期間、決められた用法用量を服用し、目的が達せられた時には、服用を中止することになります。
健康食品は、健康維持のために使用するのであり、医薬品とは一線を画しています。
中には問題のある表現が見られる健康食品もありますので注意して下さい。

(問題のある表記例)

  ・ 飲むだけでやせる。
  ・ 体質が変わってアレルギーが治る。
  ・ しわが取れる。



Q3.小児に対する薬の注意は?

小児は、大人の縮小コピーではありません。
小児は生体の機能が発展途上にあり、各年齢により薬に対する反応が違っているのです。
特に1歳以下の乳児には注意が大切です。
6歳前後でやっと薬を自分で服用出来るようになりますので、それまでは保護者の役割が重要になります。

飲ませる時の注意事項

・ 乳幼児に粉薬を飲ませる時は、少量の水で練り、粘土状にした後、上顎に塗り付けるように服用させる。
・ 懸濁液は用事振とう。但し、あまり強く振ると計量が困難になる。
・ 坐薬は、排便を済ませてから使用し、坐薬の先にサラダ油をつけると挿入に痛みを伴わない。
・ 錠剤やカプセルの場合、予め水を含ませてから服用し、食道につかえないよう注意する。
・ ドライシロップの中には、酸性のジュースに溶かせて放置すると効果が低下するものもあるため、使用する分だけ用事に溶かす。



Q4.高齢者に対する薬服用上の注意は?

お年寄りは、身体の働きが一般的に低下しています。薬を解毒する肝臓の働きや排泄する腎臓の働きが低下しているのです。
その上、慢性疾患に罹っている方も多く、長期にわたり薬を服用しなければなりません。
更に、医師より処方される薬の数も多く、服用の方法が複雑になり兼ねません。
そこで次のような注意が必要になります。

・ 薬は、飲み合わせがあります。
 複数の医療機関にかかる時は、現在服用中の薬を医師または薬剤師にお知らせ下さい。
・ 服用法が複雑になっている場合がありますので、服用しやすい方法(ワンドーズパッケージにする等)を薬剤師に相談して下さい。
・ 意識障害を伴うお年寄りについては、ご家族の協力が必要不可欠です。
・ 分り難いことは気軽に薬剤師に相談しましょう。



Q5.妊婦の薬服用上の注意は?

薬には、
  ・催奇形性のある薬
  ・催奇形性の疑いのある薬
  ・動物で催奇形性の報告のある薬
  ・ヒト、動物で催奇形性が報告されていない薬
があります。
妊婦の1/3が何らかの薬を服用しているという報告もあり、あまり心配しないで、服用した薬の名前と服用量、服用時期と期間を出来るだけ正確に把握して医師に相談して下さい。
薬の催奇形性は、その時期によっても変わってきます。一般的に予定月経前(受精後約2週間)の受精卵は薬の催奇形作用を受け難く、受けたとしても正常の発生過程をとり、もし致死的作用を受ければ流産になると考えられています。
これに続く妊娠初期から4ヶ月の間は、胎児の器官発生期、形成期であり、薬の服用に注意しなければなりません。
薬の胎児に及ぼす影響は、胎齢、母体の体質、胎児の遺伝型、胎盤通過性、投与法などにより一定ではありません。
また妊娠時は、体内で複雑な変化が起こっているので、母体は、機能低下を来たしやすく、薬の副作用もより強く発現することもあります。
従って、妊婦特に妊娠初期は、出来るだけ薬の服用を避けるのが常識とされています。しかし、妊娠中でも糖尿病や心疾患など治療しておかなければ、妊娠の継続が困難な時には、薬の服用が必要です。医師の指示を正確に守ってください。



Q6.授乳中の薬の服用は?

授乳の開始は、出生後3?12時間で、1日哺乳量は、体重1kg当たり20mlになります。1日毎に体重1kg当たり20mlずつ増加します。出生後7日で体重が3kgの新生児では、1日の哺乳量は、420mlになります。
母体に投与された薬は、母体の血中に入った後、乳腺細胞に達し、乳汁に移行しこれが乳児に吸引されて消化管から吸収され、乳児の肝臓を通過して代謝され、全身循環に入ります。一般に母体に投与された薬の1%が、乳児に移行するといわれています。
初乳中には、薬が移行しやすいこと、乳児の哺乳量は、1日1,000mlにもなること、新生児は、薬を排泄する能力が低いこと等から授乳期に母体に投与される薬の乳児に対する危険性は、十分に考慮されなければならないと思われます。
近年、母乳の意義は単に栄養学的のみならず、免疫学的、細菌学的、あるいは母子関係の確立など様々な立場より強調されている。しかしながら、危険性が知られている薬を母体が服用しなければならない時には、人工栄養を考慮しなければいけません。



Q7.薬の保管方法は?

◇小児の手の届かない所に保管しましょう。
最も恐いのは、小児の誤飲です。比較的安全と思われがちな鉄剤で、死亡例も報告されています。誤飲の恐れのある所には薬を置かないように!!不要になった薬を捨てるときも子どもの目に触れないように処分して下さい。

◇湿気、日光、高温を避けて保管しましょう。
薬は湿気、光、熱によって変質したり、効力が低下したりします。

◇他の容器に入れ替えるのは止めましょう。
誤用や事故の元になります。

◇古い薬を使うのは止めましょう。
薬には、使用期限があります。期限の切れたものや明確でないような薬は、調剤してもらった施設に返却する等処分して下さい。薬によっては、有害です。

◇薬以外のものと区別して保管しましょう。

◇処方薬と常備薬は分けて保管しましょう。
処方薬は、貴方だけのために調剤されたオーダーメイドの薬です。 他の人が飲んでよいもの出はありません。注意して保管しましょう。



Q8.薬の服用時間は?

◇食前;食事のおよそ30分前に服用
食物の影響を受けやすい薬;食欲増進剤・吐き気を抑える薬・漢方薬 など
◇食後;食事の後30分までに服用
胃腸障害を起こしやすい薬など
◇食間;食事後2時間に服用
空腹時の胃粘膜を保護する薬など
◇時間ごと;食事に関係なく一定時間に服用
持続的効果を期待する薬;抗生物質・一部のホルモン剤(安眠休養のための少々の時間の変更は、やむを得ません)
◇寝る前;就寝のおよそ30分前
便秘薬・睡眠薬・夜間の発作を抑える薬など
◇頓服薬;必要に応じて服用
症状を一時的に改善する薬;鎮痛剤・解熱剤・咳止め・下剤・狭心症の発作予防



Q9.効果的なうがいの仕方は?

うがいは、喉の炎症や抜歯後などの口中の傷口を洗浄、消毒,消炎、感染予防を目的として用います。うがい薬の形状は、液体のもの粉末のもの、錠剤のタイプのものと色々あります。
「飲み薬じゃないから、これくらいでいいや」という使い方をしていませんか?一回分の使用量は決められた通りに守って下さい。濃すぎても薄すぎてもその効果は、低下します。

1) 咽頭炎など喉の炎症の場合
うがい薬を決めたれた方法で調整し(そのまま薄めず使用するタイプもあります)、10?20ml口に含み、天井が見える程度上を向いて、のどの奥まで行き渡るようにガラガラをして吐き出します。これを数回繰り返します。

2) 口内炎など粘膜の炎症や傷のある場合
うがい薬を10?20ml口に含み、頬を左右前後にふくらませて移動させ歯の間まで洗い出す要領でブクブクし、吐き出します。これを数回繰り返します。

  ※ 口にいっぱいうがい薬を含んでも意外と上手にうがい出来ません。



Q10.インフォームドコンセントとは?

患者には、自分の生命と健康をどうするかについて、自分で決定する権利があります。決定するためには、十分な情報が必要となります。医師に自分の病態や治療法の説明を受けます。薬剤師からは、薬の服用に際しての説明を受けます。十分な説明を受け、納得した上で治療を受ける事を「インフォームドコンセント」といいます。

アメリカ病院協会がまとめた「患者の権利章典」によれば
・ 患者は、自分の病気に対する診断・治療・治療後の経過について完全な新しい情報を自分に十分理解出来る言葉で伝えられる権利がある。
・ 患者は、何らかの処置や治療を始める前に、知らされた上での同意を与える必要な情報を医師から受ける権利がある。
・ 患者は、法律が許す範囲で治療を拒絶する権利があり、またその場合には医学的にどういう結果になるかを教えてもらう権利がある。

日本でも、法律が改正されインフォームドコンセントが実施される方向にあります。



Q11.コンプライアンスとは?

コンプライアンスとは、医師が処方し薬剤師が調剤した薬を患者が正確に服用する事を言います。正しく服用しないことをノンコンプライアンス(服薬不履行)といいます。

ノンコンプライアンスの理由としては、
 1)飲み忘れ
 2)病気がよくなった
 3)薬の内容が分かっているので加減して服用する
 4)副作用が心配または副作用が出た
など、患者の自己判断で服薬を中止する例がかなり多くなっています。

ノンコンプライアンスの影響としては、
 1)勝手に服用を中止すると重大な副作用や相互作用が生じることがある
 2)薬の効果が十分に現れないことがある
 3)服薬が正しく行われていることが前提で治療法が決定されているので、治療計画が根底から狂ってしまう

 ※治療を早めるためにも、副作用を防ぐためにも薬は、指示された通りに 服用して下さい。
   薬に関して不安や疑問を感じたら、かかりつけの医師や薬剤師にご相談下さい。



Q12.スイッチOTCとは?

OTC(OVER The Couter)というのは、薬局・薬店などでカウンターごしに薬剤師さんから患者へ薬を手渡す様子を表現した言葉で米国で生まれた言葉です。日本では、大衆薬とか一般薬と呼ばれています。
一方、お医者さんから処方され薬局で調剤してもらう薬は、医療用としてOTC薬とは、種類や内容量が異なっています。
ところが、最近ではOTCの中に医療用医薬品と有効成分が同じものが、見受けられるようになりました。例えば、風邪薬のコマーシャルでトラネキサム酸とかセラチオペプチターゼ、塩化リゾチームなどよく見聞きします。
その他にも水虫薬、胃腸薬、便秘薬にも医療用と同一成分のものが含まれています。
このように医療用医薬品の有効成分をOTC薬に転用(スイッチ)したものがスイッチOTCといいます。これらスイッチOTCが増えつつある背景には病気の予防、健康管理に対する関心が高まり、自己管理の大切さが認識されてきたことがあげられるのではないでしょうか。なお、処方箋で調剤された薬を服用するときには、OTC薬を服用していることを必ず薬剤師にお伝えください。



Q13.DDSとは?

DDS(Drug Delivery System)とは、薬物伝達システムと訳され、目的とする作用部位へ適切な濃度の薬物を適切な速度で送り込めるように設計された薬物投与システムをいいます。医薬品は、吸収された後、作用部位に到達して効果を発揮しますが作用部位以外の臓器にも分布したり、薬の濃度が、一定でないことから副作用が生じやすくなったりと少なからず欠点がありました。
この欠点を改善するため薬物伝達システムの研究開発が遺伝子工学、高分子化学、材料工学などの先端技術の支持を得て著しく発展してきました。

DDSの開発は、次の3つの方向から進められています。

 ◇放出抑制
薬物を長時間効かせるために持続製剤や経皮吸収製剤、埋め込み製剤(皮下や筋肉内に薬物を植え込む)等があります。例えば、持効性カプセルは、早く溶け出す顆粒と徐々に成分を放出する顆粒とが混和してカプセルに装填されているため、薬効が長時間持続するため投与回数が減らせるとともに、薬物濃度の急速な上昇による副作用を防げます。

 ◇代謝・吸収障害の克服
吸収し難い薬や分解されやすい薬は、分子構造を変えて投与し、作用部位で元の薬に戻るように工夫されます。(プロドラッグ)逆に薬として働いた後は、急速に分解され効き目を失うように工夫された薬(アンテドラッグ)も副作用を軽くする目的で作られています。

 ◇ターゲッティング(標的指向性)
薬物と配達機能を担う物質とを結合させ、薬物を作用部位に集中的に到達させるように工夫された製剤もあります。例えば、脂肪の小粒子に有効成分を含ませて投与しますと、炎症が起こっている組織に集まってくるマクロファージという白血球に取り込まれやすく、薬剤の効果を炎症組織に集中することが可能となります。又、ガンの表面の抗原に結合するモノクロナール抗体に制癌剤をくっつけてガン細胞を狙い撃ちする製剤などが検討されています。この分野で最も先端的な考え方は、体の必要に応じて薬を働かせるものです。つまり、熱を下げる事が目的の薬であれば、熱が高くなったときだけ、糖尿病の治療薬であれば、血糖値が上がったときだけ薬として作用するというものです。これらは、刺激反応型(センシング)とか必要応答型(デマンド)と呼ばれ、現在研究中です。



Q14.薬歴とは?

貴方が適正に薬を服用するために必要な情報は膨大なものですが、せめて次のことは、知っておいて下さい。

1) 現在服用中の薬の名前や効能効果、副作用
2) 薬に対するアレルギーの有無やその薬の名前
3) 今までに副作用を経験した薬の名前
4) 他の医療機関からもらっている薬の名前

とは言え、人間の記憶は当てにならないことも多いのですから、貴方も自分の薬の管理記録とでもいう「薬歴」を作って下さい。薬局では、患者向け薬歴カードを作成しているところもありますので、最寄りの薬局で相談されることをお勧めします。
処方箋により薬局で調剤してもらっている場合、薬局では貴方の「薬歴」を常に保管しています。過敏反応や副作用歴、指導内容など多くの資料をファイルしています。それにより、思わぬ副作用の発現を予防したり、相互作用のチェックや薬物療法の効果高める資料として活用しているのです。貴方の処方薬を調剤する薬局が複数ですと、薬歴の管理も一元化出来ず、不完全なものになってしまいます。薬局間のオンライン化が出来るまでは、一個所の薬局を選んで「かかりつけ薬局」で薬歴の管理をしてもらうのが良いでしょう。



Q15.薬の主作用と副作用とは?

薬には、患部の治療を目的として作用する「主作用」と、目的外の作用の「副作用」とがあります。
一般に、口から飲んだ薬は食道を通って胃に入り、更に十二指腸から小腸へと送られます。その間に、これらの消化管で吸収され、門脈を通って肝臓に行き、循環する血液の中に入り、全身に送られます。そして、目的とする臓器で効果を現し、薬としての役割を果たします。
しかし、体の中に入った薬は、目的とする臓器だけでなく、体のいろいろなところに作用して、思いがけない作用が出ることがあります。これが薬の副作用なのです。

副作用を防ぐための注意事項

 1)アレルギー体質や持病がある方は、事前に医師に報告をしましょう。
アレルギー体質の方は、薬に対しても過敏に反応しやすく、また肝臓や腎臓の弱い方は、薬の代謝が不十分だったり排泄が遅れたりして、副作用が起こりやすいです。

 2)妊娠している方、または妊娠している可能性のある方は、事前に医師に報告しましょう。
妊娠中は、薬の作用が強まって副作用が起こりやすいだけでなく、胎児にまでも影響が及んでしまうことがあります。(催奇形性)

 3)自己判断の薬の併用は避けましょう。
2種類以上の薬を併用することで、互いに作用を強め合ったりして副作用が起こりやすくなったり、また別の副作用を招いたり、逆に互いに弱めあったりして十分な効果が現れなかったりすることがあります。

 4)指示された検査をきちんと受けましょう。
薬による副作用は、医療機関での検査で発見できるものもあります。

 5)指示された通りに薬を使用しましょう。
服用時間は薬が体の中にとどまる時間を考慮して決められており、服用量は薬の血中濃度を左右するものです。



Q16.薬の相互作用とは?

複数の薬を併用したときに、薬の組み合わせによっては、体内で必要以上に効果を強めたり、逆にそれぞれの効果を打ち消してしまったりすることがあります。時には、まったく思いもよらない別の副作用を起こすなどの悪影響を及ぼしてしまうこともあります。これが、薬の相互作用です。
特に高齢者では、相互作用による副作用の発現頻度が高く、しかも重篤なものが多いとされています。また、相互作用が起こる可能性は、薬の作用の強さとは関係ありませんし、内服薬と外用薬との併用でも相互作用が起こることがあるので、どんな薬の場合でも、ご自身の判断での薬の併用は避けて下さい。
複数の診療科、病院を受診する際には、必ずその時に服用中の薬が何であるのか、あらかじめ医師に伝えるようにして下さい。
また、薬局・薬店にて大衆薬(一般用医薬品)を購入される場合も同様に、薬剤師にその旨をお伝えく下さい。
そして、ご自身でも、薬を服用する際には、その薬についての説明書をよく読んでから使うことが大切です。



Q17.薬剤師の任務とは?

薬剤師の任務は、薬剤師法という法律で、「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。(薬剤師法第1条)」 と規定されてます。つまり薬剤師は、三つの業務(三大業務)をつかさどることによってその業を任務としています。

その薬剤師が担当すべき「三大業務」とは、以下の三者を言います。
 1)調剤
 2)医薬品の供給
 3)その他の薬事衛生

具体的に各々を説明すると、
 1)薬剤師の専属的業務であり、薬剤師の業務の中で中心をなす業務です。
 2)製造、輸入、販売等に関わる医薬品の保存、管理、試験などの技術的意味を包み持っています。
 3)薬学の知識に基づいて処理すべき保健衛生上の事項を言い、食品衛生、環境衛生関係の化学的試験研究、犯罪化学の鑑定なども含まれます。

ということを意味します。



Q18.薬剤師になるには?

薬剤師になるためには、年1回行われる薬剤師国家試験に合格しなければなりません。受験資格は、薬剤師法によって学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学(短期大学は除きます。)で薬学に関する正規の課程を卒業した人に限定されていますので、まず、薬学系の課程のある大学に進学することが必要となります。現在のところ、薬学の正規の課程を履修する為のカリキュラムをもっているのは、薬科大学(薬学部)だけです。また、外国の薬学校を卒業し、または外国の薬剤師免許を受けた者で、厚生大臣が上記に掲げる者と同等以上の学力および技能を有すると認定した人にも受験資格が与えられます。
薬剤師国家試験試験に合格すると、申請することにより厚生省の薬剤師名簿に登録され、厚生大臣から薬剤師免許が与えられます。

更に、薬剤師の資格を取得すると、下記のような資格、職能が得られます。
 1)薬事監視員
 2)食品衛生監視員
 3)環境衛生指導員
 4)毒物劇物取扱責任者
 5)麻薬管理者
 6)衛生検査技師






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Hyogo Pharmaceutical Society 兵庫県薬剤師会

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